フィリピン 自立し尊厳のある暮らしを目指して


現地連携団体

JPCom-CARES(ジェイピーコムケアーズ)

しょうがいのある子どもや青年が、地域で自立し尊厳のある暮らしを営める地域づくりに取り組んでいます。

理学療法士、作業療法士、特別支援教員、介護士、社会福祉士などの専門スタッフたちが、子どもと保護者・ご家族のサポート、地域へのアウトリーチ活動を行っています。


活動地域

ルソン島北部、海抜1500mの高地にあるコーディリエラ行政地域のバギオ市と周辺地域、ベンゲット州カバヤン町。

バギオ市は山岳地方の中心都市。主要産業は、観光業と教育産業で、人口の半分ほどが学生とも言われています。一年を通して最高気温が26℃を超えることはなく冷涼な気候です。カバヤン町は、バギオ市から車で約3時間ほどの場所にあり、多くの家庭が農家です。コーヒーやレモングラスなどが自生する自然豊かな町です。

 


活動の背景

フィリピンにも、しょうがい者の権利を保障する法はあります。しかし、その周知や具体的な政策の執行や社会環境の整備は依然として不十分です。山々の中に集落が点在するこの地域は、アクセスが悪く、人の移動や物流が困難です。しょうがい児が学ぶことができる学校も少なく、そのため就学・雇用の機会がともに制限されています。

 


主な取り組み

療育支援

バギオ市内でリハビリテーションセンターを運営し、あらゆるしょうがいを持つ子ども・青年を対象に、一人ひとりに必要な理学療法・作業療法を行っています。


自立生活プログラム

青年層を対象に生活スキルや就労スキルの習得を目指した研修プログラムを行っています。


保護者支援

副収入獲得のための生計支援や保護者が集う場づくりを行っています。


地域へのアウトリーチ

自治体関係者や地域住民などを対象に、しょうがい理解セミナー等の開催を行っています。