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コミュニティ図書館建設プロジェクト、はじまります!


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①プロジェクトの概要

 このプロジェクトでは、カンボジアのチュロイスナオ村(Chrouy Snao village)という小さな村に、コミュニティ図書館の建設を目指しています。子どもたちだけでなく、村の人たちも利用でき、完成後は村の人たちが図書館の管理運営を担います。

 手に触れられる図書がない、教師の不在、コロナによる長期休校など、子どもたちの学ぶ環境を改善したいと考えた村の有志が中心となり、チュロイスナオ村と小学校、現地団体Khmer Community Development(KCD)、コミュニティ・4・チルドレン(C4C)の4者が協働して取り組みます。

 現在、それぞれが資源や建設費用を集めて計画を進めています。日本からも多くの方々の関心とご協力をいただきたく、応援をお願いいたします。

 

●プロジェクト期間:2022年11月1日~2023年2月28日

●総建設費:125万円
●支援目標額:53万円

●建設期間:2023年1月~2023年3月 ※雨季の冠水時期は建設不可のため、水が引いた乾季に建設工事を行います。

●スケジュール:

2022年11月:キャンペーン開始

2022年12月:コミュニティ図書館建設準備

2023年1月:コミュニティ図書館建設着工

2023年4月:コミュニティ図書館完成

2023年5月:報告書&リターン送付

➁村の小学校や教育の現状

 チュロイスナオ村には小学校しかなく、現在137人の子どもたちが通っていますが、何人かは親の出稼ぎについて行き、出稼ぎ先でも就学していない子どもたちもいます。 授業は午前中だけで、午後は家の手伝いをするのが、子どもたちの日常です。 教師は5人、うち3人は村に住んでいますが、他の教師は他村に住んでいます。そのため、遠くに住む教師は、交通が不便な雨季には学校に来ません。

 

 中学校は遠くにあるため、村から通うことはできません。親戚や知り合いの家に住まわせてもらいながら学校に通うことになります。村から子どもたちが中学校に進学するようになったのは数年前からです。それまでは小学校を卒業すれば、家業である農業や漁業に従事したり、出稼ぎに行くことが多く、親も子どもを遠くの中学に行かせることを好みませんでした。近年、中学や高校、中には大学にも行く若者が出てきましたが、今でも、すべての村人が教育の重要性を認識しているわけではなく、ドロップアウトしてしまう子どもは少なくありません。

 

 また、コロナ禍の影響も大きく、約2年半の間、小学校は閉鎖していました。教師による定期的な課題配布もなく、携帯電話を持っている子どもも限られ、村の通信環境も悪いです。子どもたちが利用できる図書室はなく、村人たち自らが自分や親せきの子どもの学習をサポートするだけで、子どもたちの学習機会は奪われていました。交通の便が悪く、国境にも近いこのような地域では、教育支援がなかなか届かない状況にあります。


➂子どもたちの教育環境改善に向けて

 2019年、子どもたちの教育や将来に不安を感じ改善したいと村の人たちが協力して、自分たちで資材などを提供し合い、高床式校舎の下に幼稚園を設置し、学校と協働で子どもたちの教育環境を充実してきました。雨季には冠水し利用できず、黒板があるだけのスペースですが、現在、約21人の就学前の子どもが学びに来ています。

 

 子どもたちの将来のために、学校の教師と学校の理事でもある村の人たちが協力し合う活動を知ったKCDスタッフは、学校を訪れるようになりました。そして小学生とともに子ども会を設立し、子どもの人権を守る様々な活動を子どもたちと行っています。

 

 そんな中、村長や小学校の理事らが中心となって、子どもたちのためにコミュニティ図書館を作る計画を立てて、KCDに相談しました。老朽化が進む校舎の安全面や子どもたちが自由に使いやすいようにと考え、学校と村とKCDと話し合いを重ね、校庭に図書館を建てることになりました。学校は、図書館を建てる土地と建設費用の一部、村の人たちは自分たちで寄付を募り予算の一部に充てると同時に、建設完了後の図書館の管理運営を担います。KCDとC4Cも予算の一部を支援することにしました。現在、それぞれが資源や建設費用を集めて計画を進めています。


➃実現したいこと

 コミュニティ図書館が完成すれば、子どもたちが読書を通じて学習機会を増やすことができます。また、子どもたちだけでなく、大人たちも図書を利用できるようになります。

 

 図書館は村の人たちが管理運営するため、子どもたちが何らかの自主活動をするときにも利用することができます。子どもたちが集まることができる、安全に遊べる場所となる予定です。

 

 このような図書館活動を通じて、子どもたちが質のいい教育を受けることができ、就学率の改善、中退する子どもの減少を目指します。


➄子どもたちや村の人たちの声

小学生たちの声

私たちが必要としている本が利用できるようになり、たくさんの知識を得ることができます。

勉強でわからないところも、互いに教え合うことができます。


小学校の校長先生の声

子どもたちが学習や読書、調べものをするために図書館を必要としていました。

子どもたちの学力向上に役立つと思います。


母親の声

わが子に読書や学習をしてもらいたいです。

多くの本や資料があり、司書のいる図書館があれば、私も幸せです。


➅資金の使い道

 チュロイスナオ村の小学校校庭に建設します。乾季となり水が引いた2023年1月着工予定です。予定する敷地の広さは、8×6m=48㎡。雨季の冠水対策として、1mの盛り土をします。柱を建て、トタン屋根をかけます。図書館の一角には、図書保管庫を作ります。


➆建設費サポーター申し込み方法

①「寄付額とリターン」の内容をご確認いただき、お選びください。

➁専用申込フォームより、お申込みください。

➂お送りするメールに記載の振込先に、2週間以内にお振り込みをお願いいたします。

【受付期間】2023年2月28日まで


➇チュロイスナオ村の紹介

 チュロイスナオとは、「スナオが咲く浮島」を意味します。チュロイとは、川に突き出た陸地で、水位が上がると島のように孤立してしまう地形のことです。スナオは、マメ科植物のセスバニア・ジャバニカで、7月から10月頃、たくさんの黄色い花を咲かせ、それを地元の人々は様々な料理に入れて食べます。

 

 193世帯人口750人が暮らす村で、約3割以上が18歳以下の青少年です。働き盛りの世代は村を出ており、高齢者と13歳以下の子どもの人口割合が高い傾向にあります。ベトナム国境近くに位置し、住民の136人はベトナム系民族で水上家屋に住んでおり、その子どもたちはベトナム側の学校に通っています。

 

 国境でもある川に挟まれた氾濫原に位置する村では、毎年川の水位が上がり、冠水すると村は島のように孤立します。雨季が始まった8月頃から川の水位が上がり始め、特に10月頃の約1か月間は村内全体に水があふれ、小学校の校庭も80~100センチ冠水し使えなくなります。乾季には、バイクや車で陸路で村まで行くことができますが、冠水している間は、交通手段は舟だけになります。

 

 このように乾季と雨季で交通手段が異なる地域に住む村人のほとんどが、農業と漁業に従事しています。主に飼料用トウモロコシと米を栽培しています。定期的に洪水し、交通の便も悪いため、乾季と雨季で住居を変える人が多く、世帯の中でも家族がバラバラに生活している場合もあります。


➈村には子ども会があります!

 KCDは、村の小学生たちとともに子ども会を設立しました。メンバーは現在15人です。そのうち3人は家の都合でなかなか活動に出てくることが出来ません。

 

 毎月集まり、コミュニティの課題を議論したり、子どもたちの人権を守る活動を行っています。これまで、村のゴミ問題に対して、ゴミ拾いを実施し、ゴミの集積場所を村長に提言するなど、自分たちにできる解決方法を考え、活動しています。


➉子どもたちにインタビューしました!

Q:いつもどんな遊びをしていますか?

A:男の子はサッカー、バトミントン、女の子はゴム飛びなんかが好き。

 

Q:将来、何になりたいですか?

A:小6男子、チームリーダー:教師

   小6男子:医師

     小6男子:教師

     小6女子:医師

     小5女子:ビジネスウーマン

     小5男子:教師

     小5女子:教師

     小5女子:教師

     小5女子:医師

     小4女子:精神科の医師

     小4女子:教師  

 

Q:どうして子ども会に入ったのですか?

A:・自分たちのコミュニティを発展させたい。自分自身も発展させたい。  

   ・新しい知識を得て、コミュニティを開発したい。  

     ・いろんなことを知る機会ができる。

     ・誰かが中退しても、子ども会があれば学校に行くことを助けてあげられる。

   学校に行く動機づけができる。  

     ・みんなで学校に行けるようになりたいから。

 

Q:実際、子ども会に入ってどう感じましたか?  

A:・人前で意見を言えるようになった。  

   ・勇気が出るようになった。  

     ・子ども会に入ってよかった。うれしい。友達と会って、議論し、お喋りができる。

     ・顔を合わせて、いろんな課題を議論できる。  

 

Q:自分たちのコミュニティの課題はなんですか?  

A:・道がよくない。

   ・環境問題、特にゴミが散乱している。ゴミの集積場所がない。

     ・14~15歳になるとドロップアウトして働きに出てしまう。

     ・学校に、図書や学用品がない。

 

Q:コロナ禍の2年半の間、何をしていましたか?  

A:・両親の仕事の手伝い、家事や農業をしていた。  

   ・オンライン授業(7人が携帯電話を持っているので)。

     ・学校に行けなかった。  

     ・友達に会えないので楽しくなかった。  

     ・勉強もあまり進まなかった。家で自習するしかなかった。

 

Q:コミュニティで実現させたい夢はありますか?

A:・図書館が欲しい。この学校に図書室はない。

   図書館があれば本がもっと読める、もっと本を読みたい。

  ・まだメンバーになっていない子どももいる。

   メンバーになっても活動しない人もいる。まだあまり活動自体がない。

   たくさんの人を子ども会に誘って、子ども会を大きくしたい。