ノーンメック村では、以前から、放課後や週末に子どもたちが自由に利用できる居場所を作ろうと苦心してきました。最初は、村の中心にコミュニティセンターやスポーツコートを整備し、子どもも大人も集まれる場を作りました。今も夕方になるとサッカーやボール遊びをしに青少年が集っています。
次に、村落コーディネーターのテオさんの家を借りて、村の若者が簡単な英語や算数などを教える寺子屋のようなイメージで、子どもたちが自由に安全に遊び学べる場づくりを行いました。小さな子どもたちが定期的に集まり始めた頃、コロナ禍に見舞われてこの活動を中断せざるを得なくなりましたが、状況を見ながら不定期で再開し、2月からは毎週末開催しています。
Let’s study English together! 村の青年が先生となって、簡単な英語を子どもたちに教えています♪
放課後や週末には、テオさんの家に子どもたちがやってきます。勉強したり遊んだり好きなことをしていいのですが、集まった子どもたちの声を聞いてみると、やりたいことや知りたいことがたくさんありました。子どもたちの希望に応じて、簡単な英会話教室、より小さい子どものためのお絵かき・塗り絵教室、音楽教室、料理教室など、村の大人や青年ボランティアも交えて行いました。特に、料理教室でお菓子やピザを作ったときは大盛況でした。
小さな子どもたちは、お絵描きに夢中です。
みんなで作って、みんなで食べる! 大盛況だった料理教室。
新型コロナウィルスの影響が出てからは、休校が多くなり、子どもたちはどこにも行けない日が続きました。勉強の進み具合や進路のことも気になります。大人たちも仕事が減ったり、出稼ぎ先に居ることができなくなり失業したりと、経済的に大変な状況です。そんな保護者の姿を間近に見て、子どもたちは不安を感じたことと思います。逆に、これまで出稼ぎで不在だった家族が帰村し、みんなで一緒に暮らしながら農業ができることを喜んでいる子どももいます。それぞれが何かしらの変化を感じながら、何とか新しい生活に慣れようとしています。
有機農法実践家&伝統薬草師のレックさん、ギター片手に子どもたちと歌唱中!
ドラッグで生活が荒れた子や一日中オンラインゲームをして過ごす子がいると聞きます。そのような子どもたちにも関心を持ってもらえるように、安全で楽しい場を作ろうと模索しているところです。
これから先の活動方針を決めようと考えています。皆さんもこのような状況を読んでいただいて、何か楽しいアイデアがあれば、遠慮なくどんどん教えてください。お待ちしています。\(-o-)/ (加藤)