奨学金

小学校は、徒歩で通えるところにあり、給食も無料だが、それ以上の教育機関では、昼食代も自分で払わなければならず、交通費もかかるようになります。しかし両親や親戚の経済的援助がなく、学ぶことをあきらめる子どもたちがいます。そのため家庭に経済的余裕はないが、本人に学ぶ意志がある中学・高校(専門学校)レベルの子ども、一学年につき5名、総勢30名に対し、年間6500バーツ(約1万8000円)の奨学金を支給しています。

 

伝統文化継承

経済的に恵まれない農村の子どもたちは、マスメディアや都市での経験を通じて、自分たちが社会の底辺に位置付けられていることに気付いています。そして自らを卑下する言動や退廃的な行為によって、自己表現しようとする傾向があります。地元の踊りや音楽を学び、体で表現することを通じて、自分の文化的ルーツを知ることは、子どもたちに自信をつけさせ、ポジティブな考え方にもつながります。また廃れつつある地元の伝統文化を継承する重要性も持っています。

 

精神鍛錬と生活技術向上

この現代社会で生きていくための様々な技術を身につけていきます。例えば、月に一度読書会を開いています。そこでは、自分が読んできた本の内容と感想を人前で発表し、またいくつかの議題について討論しています。そのような発言を通じて、言葉で表現することを学んでいきます。 また寺院の青少年のための瞑想修行に、定期的に参加しています。僧侶から瞑想方法を学び、どんなときでも平常心を保てるよう、精神を鍛えると同時に、何日間か寺院で過ごすことによって、共同生活に耐え、適応力の高い人間に成長することが期待されます。

 

 

環境教育と植林事業

かつて東北タイ農村の農民は、森とともに生きていました。森は、人々に食用の動植物、薬草、薪など日常生活に必要なものを与えてくれていました。また森は精霊が住むところと信じられ、必要以上の木を伐採してはならなかったのです。しかし森林破壊が進み、そのような信仰心も薄れてしまいました。すぐそばにあるのはブッシュ状態になった衰退林です。それでも森の中を探索すれば、多くの動植物が生息し、キノコや薬草は私たちの生活を潤してくれています。 

森を再生させるには、まず自然を知ることから始まります。そのため、様々なキャンプを通して、子どもたちに自然を体感してもらい、森に関する知識を村の長老たちから子どもたちへと伝授する活動を行っています。




 
  
また、子どもたちを中心にしたコミュニティ植林事業を、地元自治体、学校、村の大人たちとともに行っています。子どもたちをコミュニティの一員として認識してもらい、大人たちの積極的な見守りを誘発させることによって、子どもを中心としたコミュニティ再生を目指しています。