活動地域

フィリピン共和国

 

 ・コルディリェラ行政地域バギオ市

 

 ・ベンゲット州カバヤン町

バギオ市

 首都マニラからは、バスで約8時間北上したところにあり、人口は約25〜30万人ほどです。主要産業は、観光業と教育産業です。 

 海抜1500mの高地にあるため、一年を通して最高気温が26℃を超えることはなく絶好の避暑地です。年中冷涼な気候のため、3月から5月にかけて大統領府などの政府機関が移転します。このことからバギオは「サマーキャピタル」とも呼ばれています。

 バギオ市の名前の由来は現地語で「BAGUIO=暴風雨」と言う意味で、台風の影響をよく受ける事から命名されたと思われます。

 大学が密集し、人口の半分ほどが学生とも言われています。現在は、語学学校が増え、英語を学びに様々な国から留学生がおとずれています。


カバヤン町

 バギオ市から車で4時間ほど北上したところにあります。人口13,000人ほどで、主な交通機関は1日2本のバスのみです。一部の村ではバスも通っておらず、遠い村へは1日がかりの移動です。病院はなく、町に一名医師がいるのみです。  

 多くの家庭が農家で、育てられた野菜はバギオ市や首都マニラなどへと出荷されます。コーヒーやレモングラスなどが自生する豊かな自然がある町です。


現地団体:JPCom-CARESについて

JPCom-CARES(ジェイピーコム ケアーズ:Japan Philippines Community & Communication)は、子どもや若年層のしょうがい者たちが、健康で、学ぶ機会があり、社会的にも精神的にも自立し尊厳のある暮らしを営める社会づくりを目指して2008年1月に発足しました。

フィリピン障害者連合の大きな柱である「しょうがい児の障壁を打ち破る運動(Breaking Barrier for the Children with Disabilities)」によって開設された、しょうがい児リハビリテーションセンター「STAC5(スタックファイブ:Stimulation and Therapeutic Activity Center 5-Baguio)」をメインセンターとし活動を行ってきました。2010年にはカバヤン町の保護者の要望により、カバヤン町中央小学校の教室に療育のためのセンター(Ajuwan Therapeutic center) を開所しました。

 現在、2ヶ所のセンターを拠点に、必要なサービスや社会資源などが乏しい山岳地帯で暮らす約300人のしょうがいのある子どもたちや青年層の自立生活を目指して、しょうがい児・者の把握とニーズ・アセスメント、しょうがい児・者の保護者、自治体や専門機関との関係づくりを進めています。

フィリピンのしょうがい児・者の置かれている現状

フィリピンは、医療や福祉面でのサービスが不十分です。貧富の差が激しいフィリピン社会において、富裕層のしょうがい児・者が比較的自由に「自立」した生活を送れるのに対して、貧困層のしょうがい児・者には利用できる公的サービスはほとんどありません。
特に、JPCom-CARESが活動をおこなっている山岳地帯は、移動やアクセスの問題を抱えています。公共交通機関も限られているため、山々に点在する自宅から主要な道路に出るだけでも1時間以上、徒歩で子どもを背負って移動しなければならない状況の家族もいます。特に、身体しょうがい者は、移動が困難なことから、教育や就労の機会を得にくい現状にあります。そのため、識字や社会性、就労の課題を抱えて貧困に陥っているケースも少なくありません。
民間の市立病院や医療・保健機関が行っているリハビリテーション・サービスはありますが、都市部に集中しており、山岳地帯にはほとんどありません。
また、そういった機関の治療・療育費用は非常に高価なため、貧困層で必要としている人たちが利用することは困難です。