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【報告】カンボジア農村で草木染研修を行いました!

 2023年9月にカンボジアの村の子どもたちとともに草木染研修を行いました。

 

 環境教育の一環として、自分たちの身近な資源の適切な利用方法を学び、自分たちのコミュニティを大切に思い、身近な自然を守る気持ちを育む将来大きくなってもコミュニティを守り支える気持ちを忘れないためにも、環境教育を続けています。

 

 3か村で5回に渡って小学生から高校生までの有志の子どもたちを対象に、身近な地域の環境問題をともに考え、草木染のような環境に優しい活動の大切さを紹介しました。カンボジアの地方でもプラスチックごみの問題は大きく、環境や人々の健康にも悪い影響を及ぼしています。ある村は、川に囲まれたところに位置するため、日常的に舟を交通手段として利用していますが、プラスチックがスクリューに絡まり、なかなか思うように進むことが出来ません。またごみを捨てるところも決まっておらず、それぞれが勝手にプラスチックごみを燃やすため、空気も汚染されてしまいます。

 

 環境の大切さを学んだ子どもたちの中には、コミュニティのゴミをグループで集めたり、大人たちにゴミ箱やゴミの集積所の重要性を訴え始める者もでてきました。そして一部の村では、大人たちも一緒に地域のゴミ集めに協力してくれています。自分たちが行動し声を上げ始めれば、身近な社会や地域にアピールし、大人たちを動かすことができる。子どもだってできることはたくさんあると感じることが、子どもたちの自主性につながります。  

 

 草木染からいろいろな活動へとつながっていくのが感じられます。何よりも、草木染研修の時、発色剤で色が変わるのを目の当たりにした子どもたちの歓喜の声「うぉーーー!」が忘れられませんでした。新しい発見に素直に驚くことができる子どもたちに、よりよい未来が訪れることを願ってやみません。

 

※この事業は、公益財団法人大阪コミュニティ財団を通じてがっこう基金から『カンボジア農村における草木染を通じた環境教育と青少年育成事業』として助成を受けて実施しました。